食品加工は、食べ物を「おいしく」、「栄養があり」、「安全な」状態で長期的に保存ができ、運びやすく、食べやすいように手を加えることです。
加工食品には、肉加工品、乳加工品、水産練り製品、野菜加工品、果実加工品、油脂食品、調味料、菓子類、冷凍食品、レトルト食品、缶詰食品、びん詰め食品、インスタント食品など私たちの食卓にのぼっている大部分のものを占めます。
これらを栄養素量を改善したり、色や香り、味などの嗜好性を高めて製品として工場で製造するのが食品加工の仕事になります。
食品加工の工場では、取り扱う製品によって加工方法は変わっていきますが、素材となる原料をライン作業で分別・洗浄、切断・剥皮といった前処理を行い調理が行われ、そこから最終的な保存を行う処理が施され梱包作業を経て出荷されるのが一般的な流れになります。
仕事現場としては、原料の処理操作、加工食品の製造作業、製造機械のオペレーター、設備メンテナンスなどがあります。
加工食品の規格には、食品衛生法やJAS法、健康増進法といった法的なものや行政指導により行われているもの、業界が自主的に実施しているものがあり品質管理はガイドラインを設け厳しく遵守されています。
毎日の生活に欠かせない「食」を支える食品加工の仕事は、消費される時期が季節や暦によって変わっていくので日々計画的に生産変動を行っていきます。それに伴い繁忙期などは人手を必要とし、人員の募集も多く見受けられます。食品を扱うのにもっとも気をつけるのは安全と安心。
そのためには、職場の衛生管理がなによりも大切になります。同時に製造工程で不良品を排除し、品質管理を徹底し製造ラインをスムーズに進めて効率化を図るよう行動します。
現代では食の安全に非常に敏感になっているので、製造加工現場でのひとりひとりの意識を高めて担当作業を行うことを求められます。