全国規模で展開する住宅建設会社は、住宅メーカーやハウスメーカーと呼ばれます。
主に戸建住宅などの家屋の建築やアパートなどの集合住宅を手がけます。ハウスメーカーは全国に営業拠点を持ち、各地の住宅展示場にモデルハウスを展示し、販売する手法をとっています。
木造では、「在来軸組み工法」や工場で部材を加工し、現場に搬入して家を建てるツーバイフォー、ツーバイシックスといった「壁式枠組み工法」を多様しているのが特徴です。建設資材のモジュール化などが規格化された生産品を使用することで工事コストを下げ、オプションの選択肢の幅を持たせることで顧客のニーズに応えています。
住宅メーカーは、家づくりに関わるパーツのほとんどを工場で行います。工場生産することで、部材を天候に左右されず品質を維持できるほか、部材の切断から溶接、加工までコンピューターで精密にコントロールすることで、高精度で高品質な家づくりを実現しています。
1軒の家を複数のユニットに分けて、それぞれのユニットに外壁取り付けや配線まで工場で行います。
工場では、これらの工程で製造された建築資材の組立業務や入出庫する業務が中心になります。それを現場に運び、ほぼ1日でユニットを組み上げる工事スタッフはグループになって作業にあたります。
住宅メーカーの仕事は、戸建てや集合住宅を建設する際の建物のユニットを作るだけでなく、基本設計図面をもとに実施設計図の修正・作成をおこなうCADオペレーターやトイレ・キッチン・バスなどの水回り製品の取り扱いや床・建具・収納などの建材商品などを納入する仕事。
また内装の提案を行うインテリアコーディネーターなどさまざまな職種があります。それぞれの専門パートを擦り合わせ一つの建設物を構築していきます。
工場の現場では、特に資格は必要ありませんが、資材を移動させる際にフォークリフトの資格や設計においてはCADで図面が引けることなどが必須になります。