LED(Light Emitting Diode)は、導電することによって発光する半導体素子である発光ダイオードの一般的な呼び名です。
材料の違いによって赤・オレンジ・緑などの色に発光するものがありますが、青色発光ダイオードの発明により光の三原色である赤・緑・青が揃い、ディスプレイの分野を中心にその開発、発展を続けています。身近なところだと、主にLED照明の省エネルギー性が注目されています。
車をはじめ信号機や踏切、公衆トイレなどの公共施設、工学ディスクの読み取り技術にも応用され、さまざまな場所で活用されています。
東日本大震災後、節電意識の高まりに伴って、LED照明がクローズアップされ、需要も急激に拡大しています。
LEDランプは発光素子である「LEDチップ」によって光を放ちます。工場内での製作工程は、高温のサファイア基板上に、窒素やガリウムなどのガスを噴きかけて結晶を成長させ積層膜を作ります。この工程は、LEDの特性の70%を決定する重要な工程です。
LED発光層の上に、電極や保護膜などを形成し、LEDチップに仕上げていきます。完成した基板には、LEDチップ数万個分の電極が作られます。それらを基板を1つ1つ、切断します。最後にチップごとの電気特性などを測定し、用途ごとに分類し、チップが完成します。
日本のエネルギー需要の約60%を消費しているのは、家庭やオフィス、輸送といった日々の生活で使用するエネルギーです。
これらの効率を高める施策をグリーンイノベーションと言い、日本が世界をリードしています。その中でも、照明は使用電力の多くを占めており、オフィスでは電力消費の約40%を占め、一般家庭では電力消費の約13%を占めています。
照明といえば、LEDが思いつきますが、白色LEDに必要な赤・青・緑の光の三原色の内、青色LEDの開発が困難でしたが、その障壁を突破したのが日本企業でした。
現在では、さまざまな用途でLEDが使われ、その製造においても日本がリードしています。