日本のモノづくり産業を支えている基盤技術が溶接技術です。溶接は、溶接する母材と電極棒の間、もしくは2本の電極間にアークを発生させ、その高温を利用し2個以上の物体を結合する技術で、あらゆる製造分野で使用されています。
溶接技術には、溶接する部材によってアーク溶接、TIG、MIG溶接、サブマージドアーク溶接、スポット溶接など種類は様々あります。
アーク溶接作業者になるには、労働安全衛生法に基づくアーク溶接特別教育の講習を受け修了証の交付を受けることが必要です。また、日本溶接協会では対象材料と溶接方法によって区分されたJIS、WESなどの検定試験規格に基づいて評価試験を行い資格認証をしています。
塗装・溶接の仕事は、鉄鋼加工、鉄骨組立、ステンレス鋼溶接など金属加工製品の製造に携わります。
職種としては、鉄工所機械工、造船所内溶接、鉄骨溶接工、建築板金工、溶接、製缶・溶接工・機械組立工などになります。
仕事内容は、金型及び機械部品製作のための機械加工及び溶接、造船所内電気溶接、鉄骨建物、鉄鋼材の加工・溶接、作業場での加工・溶接、作業場での加工後、建築物での施工、各種外壁・屋根・雨樋等溶接作業全般など。鉄鋼材の加工に対する知識や技術が求められるほか、鉄骨建築物や設備関連のCAD入力が行えると仕事の幅が増えます。
塗装・溶接で一番重要なのは、強度です。不完全な溶接ではそこから大きな事故につながりかねません。溶接の完璧な溶け込み技術を身につけるには熟練度を必要としますので、向いているのは、「モノづくり」が好きな人。一つ一つの仕事に集中力を持って作業にあたれることが求められます。
また、ステンレス鋼・アルミ合金に用いられるTIG溶接など美しくビートを引くことも溶接技術として大切なこと。美観の美しさは強度にもつながるので高品質な溶接加工技術には欠かせません。
溶接加工法はさまざまあるので、金属加工に必要な図面の見方、各種工具・測定器の取り扱いガス溶接・切断作業の技能などの知識や技能をを習得する必要があるのがこの求人の特長です。